10月の豆知識「石川県のお米の生産状況」
日増しに秋も深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなってきました。
今年も美味しい新米をお楽しみいただけましたか?
お米と言えば新潟や東北、北海道をイメージするかもしれませんが、
「加賀百万石」と言われるように、石川県でも米作りが盛んです。
石川県の主食用米(※1)の生産量は、119,800トン(令和2年産)。
おにぎり(炊飯米100g/個)で計算すると、約26億個分(※2)ものお米が生産されています!
※1:その他備蓄米・加工用米・飼料用米・米粉用米・輸出用米などがあります。
※2:お米は炊飯すると水を吸収するため、炊飯前と比較して約2.2倍の重さになります。
今回は石川県ではどんなお米(品種)がどのくらい作られているのか、
県内での作付面積(令和2年産)順にご紹介します。※作付面積:田畑で実際に作物を植え付けている面積
日本で一番作付けされているコシヒカリですが、県内の作付面積はなんと東京ドーム約3,300個分!
お米の食味に影響を与えると言われるタンパク質とアミロースの含有量が
適度に低いため、粘りと弾力性に優れた美味しいお米です。
石川県内の各地では地域の特徴を生かしたブランドのコシヒカリが作られています。
・雪娘
寒暖差が大きく良質なお米が育ちやすい中山間部の圃場で栽培された特別栽培米(※)コシヒカリ
※特別栽培米:石川県内の慣行レベルに比べて、節減対象農薬が50%以下、かつ化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培したお米
・能登棚田米こしひかり
世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」が広がる奥能登地区の棚田で栽培された能登産コシヒカリ
・のと米こしひかり
豊かな自然が広がる能登地区で栽培されたコシヒカリを100%使用した能登産コシヒカリ
瑞穂(みづほ)の国の夢のあるお米として名づけられたこのお米は、
2003年から作付けがスタートし、石川県に定着しました。
コシヒカリに匹敵する食味の良さを持つこのお米は家庭用や業務用など様々な場面で食べられています。
ゆめみづほは収穫時期が他の品種より早い「早生品種」であり、
農作業を分散できるなどのメリットがあるため、徐々に作付面積を拡大中です。
※お米は品種や栽培地の違いなどにより収穫時期が異なります。
一般的に早生(わせ)→中生(なかて)→晩生(おくて)の順に収穫が進みます。
石川県が9年の歳月をかけて育んだひゃくまん穀は、
お米一粒一粒が大きくて食べ応えがあり、冷めてもおいしいのが特徴です。
今年でデビュー5年目を迎えたひゃくまん穀も作付面積を徐々に拡大中で、
今年度は作付面積1,700ha・生産量10,000トンを目標にしています。
マイハートブランドのひゃくまん穀は加賀百万石を象徴する「梅鉢紋」のシンボルマークと
「ひ・ゃ・く・ま・ん」のひらがなをモチーフに描かれた百満足の顔がデザインされた赤い袋が目印です。
石川県ではこれらの他にも、奥能登の中山間地域で主に栽培されている「能登ひかり」や
ツヤがある粒が特徴の「つきあかり」など、様々な品種も作付けされています。
お米は品種それぞれに特性があり、味にも違いがあります。
いろんなお米を食べてみて、ぜひご自分のお口に合うお米を探してみてください。